皆実町六丁目(みなみまちろくちょうめ) |
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所在地 |
広島県広島市南区皆実町六丁目一丁目 |
所属事業者 |
広島電鉄 |
所属路線 |
宇品線 |
駅番号 |
U9 |
キロ程 |
2.8km(紙屋町起点) |
所属路線 |
皆実線 |
駅番号 |
H9 |
キロ程 |
2.4km(的場町起点) |
駅構造 |
地上駅 |
ホーム |
2面2線(宇品線) 2面2線(皆実線) |
乗降人員 |
(宇品線)3,639人/日
(皆実線)1,444人/日(2019年) |
開業年月日 |
1935年(昭和10年)12月27日 |
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宇品線ホーム |
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800形電車 |
皆実線ホーム |
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皆実町六丁目停留場は、広島県広島市南区皆実町三・五・六丁目にあります、広島電鉄宇品線・皆実線の駅です。 駅番号は宇品線がU9、皆実線がH9。両線の乗り換え停留場となっています。
当停留場は1935年(昭和10年)に宇品線の停留場として開設されています。ただし当地点にはそれより前に宇品線の路線が乗り入れており、御幸橋東詰停留場が設けられていました。
宇品線は1912年(大正元年)に紙屋町停留場から御幸橋の西詰にある御幸橋停留場までの区間が開通、橋の東側の当地で電車が運行されるようになったのは1915年(大正4年)のことです。ただし当時は御幸橋上の軌道は通じておらず、前述の区間と橋の東詰から宇品までの区間とに分かれていました。橋の東詰には御幸橋東詰停留場が置かれ、御幸橋停留場との間で橋を渡る徒歩連絡が行われていました。また御幸橋東詰から宇品までの軌道は京橋川の東岸、宇品地区の西堤防沿いに敷かれており、全線が単線であった。
2つの区間が軌道によって結ばれたのは1919年(大正8年)のことです。徒歩連絡の必要がなくなった後も御幸橋東詰停留場は存置され、1927年(昭和2年)ころには専売局前停留場に改称されています。名前の通り停留場前には専売局(のちの日本たばこ産業広島工場)が置かれていました。
西堤防沿いに敷かれていた軌道は1935年(昭和10年)に東にある宇品通り上に移設され、専売局前停留場はこのとき廃止されています。そして同日新線上に開設されたのが当停留場です。当時の停留場名は皆実町停留場でした。皆実線が開業し2路線が分岐する停留場となったのは太平洋戦争下の1944年(昭和19年)で、停留場名はこのとき皆実町三丁目停留場に改称したとされています。しかしその翌年の1945年(昭和20年)8月6日、原爆投下により市内電車は全線が休止されています。それでも宇品線は当停留場を含む電鉄前から向宇品までの区間が同月中に復旧、皆実線は遅れて1948年(昭和23年)に全線が復旧しました。停留場名は戦後まもなく専売局前停留場、1949年(昭和24年)ころに専売公社前停留場と相次いで改称されています。その後1962年(昭和37年)ころに再び皆実町三丁目に改称され、皆実町六丁目と称するようになったのは1971年(昭和46年)からのことです。
広島電鉄の市内線はほぼすべての区間で道路上に軌道が敷かれた併用軌道であり、当停留場も宇品通りと千田通りが交差する皆実町交差点の上に軌道が敷かれています。交差点から南と西方向へ宇品線、北方向へ皆実線が通じ、3方向の線路は相互に接続してデルタ線を形成しています。ホームは低床式で、交差点の西側(皆実町六丁目に所在)に宇品線ホーム、北側(皆実町三丁目および皆実町五丁目に所在)に皆実線ホームがあります。いずれも2面のホームが2本の線路を挟み込むように向かい合って配置された相対式ホームとなっています。
デルタ線の一辺、西方向と北方向を結ぶ線路は営業運行では使用されないが、千田車庫から回送されて当停留場が始発・終着の5号線となる電車が存在しており、回送線としては日常的に使用されます。また、1958年(昭和33年)の広島復興大博覧会の際には臨時系統として広島駅
- 比治山下 - 皆実町六丁目 - 鷹野橋 - 八丁堀 - 広島駅の循環線が運行され、このとき営業列車が使用したという事例もあります。
運行系統
宇品線下りホーム |
0 |
広電本社前ゆき |
1 |
(紙屋町東経由)広島港ゆき |
3 |
西広電ゆき |
6 |
江波ゆき |
宇品線上りホーム |
1・3 |
広島駅ゆき |
3 |
宇品二丁目ゆき |
皆実線下りホーム |
5 |
広島港ゆき・宇品二丁目ゆき |
5 |
当停留場止まり |
皆実線上りホーム |
5 |
比治山下経由広島駅ゆき |
1915年(大正4年)4月3日 - 宇品線の御幸橋東詰 - 宇品間が開通、御幸橋東詰停留場と御幸橋停留場の間は徒歩連絡を実施。
1919年(大正8年)5月25日 - 軌道専用橋の完成により御幸橋 - 御幸橋東詰間が開通。
1927年(昭和2年)ころ - 御幸橋東詰停留場が専売局前停留場に改称。
1935年(昭和10年)12月27日 - 専売局前 - 宇品間が旧線から新線に移設。旧線の専売局前停留場が廃止され、新線上に皆実町停留場が開業。
1944年(昭和19年)12月27日 - 皆実線が開業し接続、皆実町三丁目停留場に改称。
1945年(昭和20年)8月6日 - 原爆投下により、運行休止。
8月18日 - 宇品線の電鉄前 - 向宇品口が複線で復旧。戦争直後、専売局前停留場となる(時期は不詳)。
1948年(昭和23年)7月1日 - 皆実線の運行を再開。
1949年ごろ - 専売公社前停留場に改称。
1962年ごろ - 再度、皆実町三丁目停留場に改称。
1971年(昭和46年)5月1日ごろ - 皆実町六丁目停留場に改称。
2008年(平成20年)9月 - 皆実線ホームに上屋を増設。 |
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