広島電鉄白島線 縮景園前停留場
縮景園前(しゅっけいえんまえ)
女学院前縮景園前家庭裁判所前
所在地 広島市中区上幟町
駅番号 W3
所属事業者 広島電鉄
所属路線 白島線
キロ程 0.7km(八丁堀起点)
駅構造 地上駅
ホーム 2面2線
乗降人員 769人/日(2019年)
開業年月日 1952年(昭和27年)6月10日
縮景園前停留場
縮景園前停留場
1900形電車 上屋は短いです
1900形電車 上屋は短いです
縮景園前停留場は、広島県広島市中区上幟町にある、広島電鉄白島線の駅です。駅番号はW3。広島藩初代藩主浅野長晟の別邸として築かれた庭園、縮景園の最寄り駅となっています。
白島線が営業を開始した1912年(大正元年)、縮景園の前に位置する当地にはまず泉邸前停留場が設置されています。(「泉邸」とは縮景園の別名です。)
白島線の軌道は開業時、広島城の外堀を埋め立てて造成された道路(現在、白島通りの一筋西にある広島東税務署前の道路)上に敷設されており、八丁堀から北上する軌道はこの道路沿いに進んだのち、東税務署前でクランク状に折れて広島県立美術館前で再び北上を開始するという経路をとっていました。泉邸前停留場はこの軌道がクランク状に折れる箇所に設置されていました。
太平洋戦争下の1945年(昭和20年)2月より停留場は営業を休止しています。その後同年8月6日に原爆が投下され、白島線をはじめ広島電鉄の市内電車は全線が不通となっています。他の路線の復旧は被爆直後から行われたが、白島線の運転再開は7年後の1952年(昭和27年)とかなり遅れています。というのも、戦後の都市計画の中で従来軌道が敷かれていた道路の東に新たな幹線道路(白島通り)が建設されることになり、この道路上に白島線の軌道を移設することにしたからです。新線への移設により従来存在していた軌道のクランクは解消され、泉邸前停留場は廃止されています。このとき、代わって新線上に開業したのが当停留場となります。
白島線の軌道は道路上に敷かれた併用軌道であり、当停留場も道路上にホームが置かれています。ホームは低床式で2面あり、南北方向に伸びる2本の線路を挟み込むように配置されています。ただし互いのホームは斜向かいに位置していて、南に白島方面へ向かう下りホーム、北に八丁堀方面へ向かう上りホームがあります。

運行系統
下りホーム 9 八丁堀ゆき・江波ゆき
上りホーム 9 白島ゆき 


1912年(大正元年)11月23日 - 白島線が開通、泉邸前停留場が開業する。
1945年(昭和20年)2月1日 - 営業を休止する。
1945年(昭和20年)8月6日 - 原爆投下により白島線が全線休止。
1952年(昭和27年)6月10日 - 白島通りの建設により軌道が新線へ移設され、白島線が営業再開。泉邸前停留場が廃止され、新線上に縮景園前停留場が開業。