2)インターネットの利用について | |||||||||
ここでは、個人が所有しているパソコンをインターネットに接続する場合について考察します。 個人がインターネットに接続する場合は、ISP(インターネットサービスプロバイダ)と契約することで、インターネットへ接続できるようになります。 ただし、それと同時にISPのアクセスポイントまでの回線も用意しなくてはなりません。 現時点では、アナログ電話回線、ISDN,ADSL,CATV,Bフレッツがその手段として考えられます。 これらの回線を使ってインターネットに接続する場合は、利用者がアクセスポイントに接続する都度、ISPがIPアドレスを割り当ててインターネットに接続する必要があるので、ダイヤルアップIP接続と呼ばれています。 この場合、PPPプロトコルを適用します。 ダイヤルアップIP接続の場合、ISPが利用者に対してダイナミックにIPアドレスを割り当てるので、利用者の側に割り当てられるIPアドレスは、固定していません。 企業などでは、専用回線を利用して接続している場合が多く、専用線IP接続と呼ばれます。 この場合は、IPアドレスが固定されている上にグローバルIPアドレスが割り当てられているので、インターネットからはそのIPアドレスがいつも見えることになります。 このことは、言い替えれば不正な攻撃を受ける可能性があるということになるので、何らかの対策が必要となります。 |
|||||||||
@アナログ電話回線 | |||||||||
アナログ電話回線は、もっとも手軽にインターネットに接続できる方法として従来から利用されてきました。 ただし、この回線はデータ通信の手段としては必ずしも適しているとは言えず、通信速度も遅く、今後は減少する傾向にあります。 ただし、もともとNTTなどの電話会社と契約を結んでいるであろうと考えられるので初期投資はほとんど必要ないのが利点です。 アナログ電話回線とパソコンを接続する場合は、モデムが必要となります。 最近のモデムは、最大56kbpsまでの通信速度をサポートしています。 使い勝手の面での欠点としては、インターネット接続と電話が同時にできないことです。 またコスト面での問題点は、通話料金が基本的には従量制なので、接続時間が長くなると通信料がかさむことです。 ただし、iアイプランによる料金割引制度があるのでそれを利用することである程度緩和できます。 もちろんISPにも接続料を支払わないといけませんが、こちらの方は定額制になっている場合が多いようです。 下は、アナログ電話回線を利用してインターネット接続を行ったときの通話料+接続料をグラフにしたものです。
|