上熊本(かみくまもと) |
上熊本→韓々坂 |
所在地 |
熊本市西区上熊本二丁目18-1 |
駅番号 |
KD01 |
所属事業者 |
熊本電気鉄道 |
所属路線 |
■菊池線 |
キロ程 |
0.0km(上熊本起点) |
駅構造 |
地上駅 |
ホーム |
1面1線 |
乗車人員 |
797人/日(2019年) |
開業年月日 |
1911年(明治44年)10月1日 |
駅種別 |
無人駅 |
接続 |
鹿児島本線・ 熊本市電上熊本線 |
|
|
上熊本駅 |
|
|
|
|
熊本電気鉄道01形電車 |
駅名標 |
|
|
くまモンのラッピング |
頭端式ホーム |
|
駅の概要
上熊本駅(かみくまもとえき)は、熊本県熊本市西区上熊本二丁目にある、九州旅客鉄道(JR九州)・熊本電気鉄道(熊本電鉄)の駅である。駅前にある熊本市交通局(熊本市電)の上熊本停留場とも接続している。
駅構造
駅舎は簡易構造でJR線と乗場は別に設置されている。
単式ホーム1面1線を有する地上駅で、無人駅となっている。駅番号はKD01。
かつては国鉄鹿児島本線と貨物列車の連絡運輸を行っており、ホームと鹿児島本線の間に数本の貨物列車用側線と国鉄連絡線が敷かれていた。貨物取り扱いが廃止され、国鉄連絡線が撤去されるまでは車両の搬入もこの側線を使って行われていた。
また、以前は木造駅舎と待合室があり、貨車入れ換え担当の駅係員が配置された簡易有人駅で、この駅係員が貨車の入れ換えが行われていた日中時間帯のみ貨車入れ換え作業の合間に臨時に改札と出札の業務を行っていたが、1979年に貨物取り扱いが廃止されて以降は完全無人駅になっている。
貨物側線は1980年11月までに、国鉄との連絡線も1985年12月に5000形が搬入された後に全て撤去され、跡地はしばらく空き地と駐車場になっていたが、2016年に「えきマチ1丁目 上熊本」が建てられ、また一部は有料駐車場になっている。
木造駅舎は老朽化に伴い1985年に取り壊され、現在の簡易駅舎が設置された。また、2016年末に外観の改修工事を行っている。
ICカード読み取り機(入場機のみ)はホームに設置。
路線 |
行先 |
備考 |
■菊池線 |
北熊本方面 |
北熊本で御代志方面・藤崎宮前方面に乗り換え |
歴史
- 1891年(明治24年)7月1日:九州鉄道の池田駅として開業。
- 1896年(明治29年)4月13日に旧制第五高等学校に赴任した夏目漱石が降り立った場所としても知られる。1996年(平成8年)に漱石来熊100年を記念し、藤崎八旛宮 - 上熊本駅前 - 崇城大学の区間が「わが輩通り」と命名された。
- 1901年(明治34年)1月1日:上熊本駅に改称。
- 1907年(明治40年)7月1日:九州鉄道の国有化により帝国鉄道庁の駅となる。
- 1911年(明治44年)10月1日:菊池軌道(現・熊本電気鉄道)により池田 - 千反畑(現在の藤崎宮前)間とともに池田駅が開業する。
- 1913年(大正2年)
- この年:2代目駅本屋が竣工。
- 8月27日:菊池軌道、池田 - 隈府(後の菊池駅)が全通。
- 1923年(大正12年)8月2日:菊池軌道が駅名を上熊本駅に改称。同時に上熊本 - 室園間を改軌・電化。
- 1935年(昭和10年)3月24日:熊本市電が駅前に乗り入れ、上熊本駅前停留場開業。
- 1950年(昭和25年)10月1日:熊本電鉄が、池田隧道経由で上熊本 - 北熊本を開通。同時に上熊本 - 隈府を菊池線とする。
- 1953年(昭和28年)6月26日:熊本大水害にて熊本電鉄上熊本 - 藤崎宮前(路上駅)間が不通。
- 1954年(昭和29年)
- 6月1日:熊本電鉄が上熊本 - 藤崎宮前間の旅客営業を廃止し、同区間を熊本市交通局に譲渡。
- 10月1日:熊本市交通局が熊本電鉄から譲渡した路線を1435mmの標準軌に改軌、熊本市電坪井線として再開業。同日、熊本電鉄は電鉄上熊本 - (坪井線上熊本駅前)
- 熊本倉庫間(0.23km)を市電坪井線と三線軌条で共用し「上熊本倉庫線」として運用開始。
- 1966年(昭和41年)7月6日:熊本電鉄上熊本倉庫線廃止。
- 1970年(昭和45年)5月1日:熊本市電坪井線廃止。
- 1979年(昭和54年)8月1日:国鉄と熊本電鉄との定期貨物列車の連絡運輸廃止。熊本電鉄は定期貨物列車の運行と一般貨物取り扱い廃止し、当駅を無人化。車両搬入など不定期の貨物連絡運輸のみの取り扱いとなる。
- 1985年(昭和60年)3月14日:荷物扱い廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により鹿児島本線の駅は九州旅客鉄道(JR九州)・日本貨物鉄道(JR貨物)の駅となる。
- 1997年(平成9年)3月22日:貨物列車の設定廃止。
- 小野田セメント(現在の太平洋セメント)のサービスステーション及び施設への専用線が存在し、金田駅からセメント輸送貨物列車が運行されていた。このほか、構内の一部が熊本製粉の専用線になっていた。
- 1999年(平成11年)3月31日:駅レンタカー営業所営業終了。
- 2002年(平成14年):熊本市電の車両基地が移転(作業用自動車庫・電車留置線は交通局に残された)。
- 2005年(平成17年)4月1日:JR貨物の駅(貨物の取扱)が廃止。
- 2006年(平成18年)1月21日:駅機能を仮駅舎に移設。
- 2011年(平成23年)3月12日:九州新幹線全線開業に伴うダイヤ改正により、特急が無停車となる。
- 2012年(平成24年)12月1日:JR上熊本駅で交通系ICカードSUGOCAの供用開始。
- 2015年(平成27年)
- 3月14日:鹿児島本線連続立体交差化一部完成、高架化によるJRの新駅舍供用開始。
- 4月1日:熊本電鉄上熊本駅で交通系ICカード・くまモンのIC CARD対応。
- 2016年(平成28年)12月11日:JR上熊本駅、駅ナカ商業施設「えきマチ1丁目 上熊本」オープン。
- 2019年(令和元年)10月1日:熊本電鉄が駅ナンバリング導入。熊本市電の停留場名を上熊本駅前停留場から上熊本停留場に改称。
- 2023年(令和5年)10月1日:JR上熊本駅の駅営業形態をJR九州サービスサポートによる業務委託駅から、九州旅客鉄道本体による直営駅へ変更。
|