JR西日本・京都市交通局 山科駅
山科(やましな)
東海道本線 大津 山科 京都
湖西線 大津京
東西線 東野 御陵
所在地 京都市山科区安朱北屋敷町
所属事業者 西日本旅客鉄道(JR西日本)
京都市交通局(京都市営地下鉄)
駅構造 地上駅(盛土上)(JR西日本)
地下駅(京都市営地下鉄)
ホーム 2面4線(JR西日本)
1面2線(地下鉄)
乗車人員 30,863人/日(2022年・JR西日本)
乗降人員  39,253人/日(2022年・地下鉄) 
開業年月日 1921年(大正10年)8月1日(JR西日本)
1997年(平成9年)10月12日(地下鉄)
所属路線 A 東海道本線(琵琶湖線)
駅番号  JR-A30 
キロ程 508.1km(東京起点)
所属路線 B 湖西線
駅番号  JR-B30
キロ程 0.0km(山科起点)
所属路線 T 市営地下鉄東西線
駅番号  T07
キロ程 7.0km(六地蔵起点) 
駅種別 直営駅 みどりの窓口 みどりの券売機プラス
京都市内駅
山科駅
山科駅
駅名標
駅名標
切符売り場 ホーム
切符売り場 ホーム
2面4線ホーム 新快速
2面4線ホーム 新快速
山科駅(やましなえき)は、京都府京都市山科区安朱北屋敷町および安朱南屋敷町にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)・京都市交通局(京都市営地下鉄)の駅である。
JR西日本の駅には東海道本線と湖西線が乗り入れており、東海道本線を所属線としている。湖西線は路線としては当駅が起点であり0キロポストもあるが、運転系統上は全列車が東海道本線経由で京都駅あるいはそれ以西へ乗り入れている。
アーバンネットワークエリアに属しており、東海道本線は「琵琶湖線」の路線愛称設定区間に含まれている。また特定都区市内制度における「京都市内」エリアに属する。駅番号は東海道本線(琵琶湖線)がJR-A30、湖西線がJR-B30。
京都市交通局の駅には京都市営地下鉄東西線が乗り入れており、駅番号はT07となっている。
JRの駅はICOCA、地下鉄の駅はPiTaPa(スルッとKANSAI協議会)およびスルッとKANSAI対応カード・トラフィカ京カードの利用エリアに含まれており、それぞれ相互利用可能なカードにも対応している。
南北を両駅に挟まれる位置には、京阪電気鉄道京津線の京阪山科駅が所在している。

駅構造

JR西日本

ホームは築堤上にあり、地平の改札からは築堤下通路から階段を上がる構造である。12両編成対応の島式ホーム2面4線のホームで、旅客案内上は1番のりばから4番のりばまでの番号が振られている。さらに外側にはホームのない通過線があり、運転取扱上は、1番のりばが2番線、4番のりばが5番線、さらに外側に6番線がある。各ホームには自動販売機と待合室がある。2018年には、山科駅に隣接する「JR山科駅NKビル」(JR西日本不動産開発が所有)を改装し、商業施設「ビエラ山科」として開業している[31]。
バリアフリー化工事によりエスカレーターは階段横に設置されたが、エレベーターは改札横から一旦ホームをまたぐ跨線橋(バリアフリー工事で新設されたもの)まで上がりさらに各ホームに降りる構造となり、大きな移動を必要とする。この跨線橋新設のため、下り向きには中継信号機が新たに設置された。この他にもバリアフリーに対応した多目的トイレが設置されている。
改札は南側に1か所設置されている。そのすぐ前に、地下鉄山科駅につながる階段の入り口と、京阪京津線の京阪山科駅がある。
琵琶湖線の新快速・普通は、原則として内側線走行のため、2・3番のりば(3・4番線)を使用する。当駅に停車するすべての特急と、朝夕時間帯に外側線を走行する草津線直通列車および平日朝の新快速が1・4番のりば(2・5番線)に停車する。
湖西線の新快速・普通については、京都方面行きは1番のりば(2番線)にしか入線できないため、すべて1番のりばに停車する。堅田・近江今津・敦賀方面行きはラッシュ時に京都駅から当駅まで外側線を走行する一部列車のみが4番のりばに停車し、それ以外は3番のりばに停車する。当駅を通過する特急・貨物列車については京都方面行きは新快速・普通と同様に1番のりば(2番線)に入線したあと外側線へと発車、敦賀方面行きは外側線を走行しホームに面さない6番線を通過した後、貨物専用の別線を通って長等山トンネルへと入っていく。
直営駅で、京都駅(管理駅)の管理下にあるが、地区駅として駅長が配置されている。ただし、傘下に置いている駅がなく地区駅単独で存在という形態となっている。

のりば

のりば 線路 路線 行先 備考
1 下り外側 A琵琶湖線
B 湖西線含む)
京都・大阪方面 特急と湖西線列車はすべてこのホーム
2 下り内側 A琵琶湖線 米原方面からの普通・新快速の大半
3 上り内側 草津・米原方面 原則としてこのホーム
B 湖西線 堅田・近江今津方面
4 上り外側 A琵琶湖線 草津・米原方面 一部列車
B 湖西線 堅田・近江今津方面
  • 上表の路線名は当駅における旅客案内上の表記(「琵琶湖線」は愛称)で記している。
  • 当駅は「琵琶湖線」とされる区間の途中駅にあたるが、構内の案内では東海道本線上り米原方面のみ「琵琶湖線」の表記が用いられ、東海道本線下り京都・大阪方面は「JR京都線」(本来は京都駅以西がJR京都線)の表記となっている。これは、当駅 - 京都駅間では、琵琶湖線系統と湖西線系統が混在することから、便宜上直通先の名称を使うことで、同じ方向に向かう2つの系統を一まとめにしているためである。
  • 下り外側からは1・2番線に、湖西線からは2番線に、下り内側からは3番線のみ進入が可能。2番線からは外側内側両方へ出発できるが、1番線は外側のみ、3番線は内側のみ出発できる。
  • 上り外側からは5・6番線に、内側からは4番線にのみ進入できる。4番線からは上り内外側に、5番線・6番線からは上り外側のみ出発。なお、湖西線へは4-6番線すべてから出発が可能。

京都市営地下鉄

京阪バスロータリーの地下辺りに位置し、スクリーンドアが設置された島式1面2線ホームを持つ。地下鉄東西線の駅は駅ごとにステーションカラーが制定されているが、山科駅のステーションカラーは藤紫。JR駅の改札前に階段およびエスカレーターがあり、それを降りてなだらかなスロープを進むと地下鉄改札前に至る。定期券売り場あり。
なお、京阪山科駅が近接していることから、当駅から御陵駅経由の京阪京津線への連絡切符は購入できない。
関西地方の地下鉄駅で最東端である。
2014年10月には、山科駅改札外と改札内に京都市交通局が運営する駅ナカ商業施設「コトチカ山科」が開業している[35][36]。
のりば 路線 方向 行先
1 T 東西線 下り 烏丸御池・太秦天神川方面
2 上り 醍醐・六地蔵方面

歴史

JR西日本

  • 1879年(明治12年)8月18日:初代駅が開業。
  • 現在の山科駅から京都市外環状線を南へ約3kmにある名神高速道路の立体交差部分の北側の側道を西へすぐの所にあった。のちに旧線敷地が名神高速に転用され、起工式が行われたため、両方の記念碑が設置されている。
  • 1921年(大正10年)8月1日:鉄道省東海道本線馬場駅(→膳所駅)- 京都駅間ルート変更により、大津駅(3代目)- 京都駅間に2代目駅(現駅)が開業(一般駅)。旧駅は旧線と合わせ廃止。
  • 昭和初期に京阪電気鉄道が東海道本線の廃線跡を利用して新京阪線(現・阪急京都線)の西向日町駅(現・西向日駅)から支線を大津方向へ延長する計画がされ、初代山科駅付近に「勧修寺駅」の設置が予定されていた。そして京阪宇治線からも六地蔵駅から奈良街道沿いに新線の建設が計画され、両方の新線が接続する地点に『山科駅』が造られる予定だった。その場所は現在京阪バス山科営業所となっていて、宇治線への接続ルートは新奈良街道になっている。
  • 1971年(昭和46年)10月1日:貨物取り扱いを廃止。
  • 1974年(昭和49年)7月20日:湖西線の当駅 - 近江塩津駅間が開業。
  • 1986年(昭和61年)11月1日:ダイヤ改正に伴い新快速の停車駅となる。
  • 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる。
  • 1988年(昭和63年)3月13日:路線愛称の制定により東海道本線で「琵琶湖線」の愛称を使用開始。
  • 1998年(平成10年)3月22日:自動改札機を設置し、供用開始。
  • 2002年(平成14年)7月29日:JR京都・神戸線運行管理システム導入。
  • 2003年(平成15年)11月1日:ICカード「ICOCA」の利用が可能となる。
  • 2005年(平成17年)3月1日:バリアフリー化工事が完成。エレベーター・エスカレーター・多目的トイレが供用開始。京都・大阪方面ホーム(下りホーム)の上屋を延長。また電光掲示板が導入され供用開始。
  • 2007年(平成19年)3月18日:駅自動放送を更新。
  • 2013年(平成25年)5月2日:異常時情報提供ディスプレイが供用開始。
  • 2015年(平成27年)3月12日:入線警告音の見直しに伴い、接近メロディ導入。
  • 2018年(平成30年)
  • 3月17日:駅ナンバリングが導入される。
  • 4月14日:改札外に商業施設「ビエラ山科」が開業。
  • 2021年(令和3年)8月1日:開業100周年を迎え、駅構内にポスターを掲示。

京都市営地下鉄

  • 1995年(平成7年)9月20日:地下鉄東西線の山科駅の建設工事が開始される。
  • 1997年(平成9年)10月12日:二条駅 - 醍醐駅間の開業に伴い、駅開業。
  • 地下鉄の駅はJR・京阪京津線との連絡のために設けられることが決まった。しかし実際には京阪京津線との接続駅の役割は隣の御陵駅が担っている。
  • またその頃に都市再開発が行われた。再開発以前は京阪線とJR線の間に京阪バス乗り場があった。現在は京阪線より南に路線バスおよびタクシー乗り場がある。同バスターミナルには京阪バス(山科・醍醐・六地蔵方面)と高速バス(東京方面)が発着する。
  • 2007年(平成19年)4月1日:ICカード「PiTaPa」の利用が可能となる。
  • 2022年(令和4年)11月1日:改札口を無人化。