原爆ドーム前(げんばくドームまえ) |
紙屋町(西)→原爆ドーム前→本川町 |
所在地 |
広島県広島市中区基町 |
駅番号 |
M10 |
所属事業者 |
広島電鉄 |
所属路線 |
本線 |
キロ程 |
2.4km(広島駅起点) |
駅構造 |
地上駅 |
ホーム |
2面2線 |
乗降人員 |
4,481人/日(2019年) |
開業年月日 |
1912年(大正元年)12月8日 |
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原爆ドーム前停留場 |
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1000形電車 |
ホームに上屋があります |
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原爆ドーム前停留場は、広島県広島市中区基町にある広島電鉄本線の路面電車停留場です。駅番号はM10。ユネスコの世界遺産に登録された原爆ドームの最寄り停留場です。
1912年(大正元年)11月23日に本線が広島駅前から開通した際、その路線は当停留場まで工事が完了していました。
しかしトラブルもあって同日実際に営業を開始したのは手前の紙屋町までで、紙屋町から当停留場までの区間の営業開始はそれより2週間後の12月8日のことでした。
同日、当停留場から先、己斐までの区間も合わせて通じています。 開業時の停留場名は櫓下停留場で、これはかつて当地に広島城三番櫓があったことに由来します。
線路の北側には櫓下変電所も設置されていて、ここから路面電車に電気が供給されています。
その後、広島市で昭和産業博覧会が開催された1929年(昭和4年)ごろに相生橋停留場に改称されています。
この停留場名にもなっています相生橋は停留場の西にあり、はじめは軌道と道路とで橋が分けられていたが1932年(昭和7年)に併用橋として架け替えられ、T字型という特徴的な形状となっています。
太平洋戦争下の1944年(昭和19年)、相生橋停留場は営業を休止する。そして翌年の1945年(昭和20年)8月6日に広島市に原爆が投下されています。投下の際、T字型の相生橋は格好の目標になったとされています。爆心地の直近であった当地も甚大な被害を受け、先述の櫓下変電所は瞬時に倒壊、相生橋の下流にあった広島県産業奨励館も破壊されています。
広島電鉄の市内線も全線が休止されるが、己斐方面から復旧が行われ、1か月後の9月7日には当停留場を含む左官町 - 八丁堀間が運行を再開しています。
原爆投下により破壊されたものの全壊を免れた広島県産業奨励館は戦後、原爆ドームとして保存されることになっています。
この原爆ドームおよび広島平和記念公園を訪れる人々への案内のため、1974年(昭和49年)12月に停留場名は相生橋から原爆ドーム前に改称されています。
本線はほぼすべての区間で道路上に軌道が敷設された併用軌道で、当停留場も道路上にホームが置かれています。ホームは低床式で上下2面あり、東西方向に伸びる2本の線路を挟み込むように向かい合って配置されています(相対式ホーム)。線路の北側が広島駅方面の上りホーム、南側が広電西広島駅方面の下りホームです。
乗り場は広島電鉄が1994年より各所で行った停留場整備の一環で美装化が進み、開放感を旨とした装いに改められたほか、2006年にはバリアフリー化が完了しています。ひろしま菓子博の開催を控えた2012年には停留場前の軌道敷に芝生が植生され緑化されています。また駅名標などの案内サイン類には、日本語に加え英語、中国語、韓国語の4言語表記が導入されています。
紙屋町寄りには渡り線がある。停留場の北側正面に広島市民球場があったころは、ナイター試合終了時にこの渡り線を用いて当停留場始発の臨時電車が運行されていました。
通常は無人駅であるが、ひろしまフラワーフェスティバルおよび、毎年8月6日に行われる広島平和記念式典の開催時などは、臨時の集札員が配置されます。また8月6日の原爆投下時刻には、当停留場を被爆電車が営業運行をしながらすれ違う運行ダイヤが組まれます。
運行系統
下りホーム |
0 |
広電本社前ゆき、日赤病院前ゆき |
1 |
広島港(宇品)ゆき |
2 |
広電宮島口ゆき、広電西広島ゆき |
6・9 |
江波ゆき |
上りホーム |
1・2・6 |
広島駅ゆき |
9 |
白島ゆき |
1912年(大正元年)11月23日 - 本線が広島駅前から当停留場まで竣工。同時に営業を開始するが、その区間は広島駅前から紙屋町までであった。
1912年(大正元年)12月8日 - 紙屋町から己斐まで路線が開通し、当停留場も櫓下停留場として開業。
1929年(昭和4年)ごろ - 相生橋停留場に改称。
1944年(昭和19年)6月10日 - 休止する。
1945年(昭和20年)9月7日 - 当停留場を含む左官町 - 八丁堀間が営業を再開。
1974年(昭和49年)12月16日 - 原爆ドーム前停留場に改称。
2006年(平成19年)7月31日 - 施設の改良工事が完了、バリアフリー化される。
2012年(平成24年)3月23日 - 停留場前の軌道が緑化。
2013年(平成25年)2月15日 - 9号線の運行が八丁堀から江波まで延伸、当停留場にも乗り入れる。
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